このバーで深夜に最も大きな歓声が上がる瞬間がある。それは、アニソン界のレジェンドたちの楽曲が流れたときだ。かつて「アニソン界のアニキ」として世界中のファンから愛された水木一郎の熱いボーカルスピリットは、今もこの空間に生き続けている。『マジンガーZ』や『バビル2世』の咆哮のようなシャウトが店内に響くと、リアルタイム世代でない若者までもが自然と拳を突き上げる。
そして熱狂が最高潮に達するのが、影山ヒロノブが熱唱する『ドラゴンボールZ』のテーマ曲「CHA-LA HEAD-CHA-LA」だ。イントロが鳴った瞬間、店内のボルテージは一気に爆発する。客全員が歌詞を見ずに大合唱し、サビでは合唱の波がフロア全体を包み込む。昭和、平成、令和と時代を超えて受け継がれるアニメソングの力強さは、言葉の壁すら軽々と飛び越えてしまうのだ。