東北の観光シーンが劇的な変貌を遂げている。これまで昼間の周遊が主軸だった宮城県において、いま最も熱い視線が注がれているのが夜間の観光価値を再定義する「ナイトツーリズム」だ。滞在時間の延長と地域経済の活性化を狙い、官民挙げた取り組みが各地で加速している。
現場のキーマンたちも手応えを隠さない。「昼の景観だけでなく、光と闇のコントラストが織りなす夜の宮城には未開拓の魅力が眠っています」と語るのは、宮城県観光プロモーション推進室の担当者だ。近年は、レンタカーやマイカーを活用して自由度の高い旅を楽しむ「ドライブツーリズム」との親和性が強く意識されており、主要な展望スポットの案内板改修や夜間環境の整備が着々と進められている。点から面へと広がる夜のネットワークが、新たな旅のスタンダードを形作りつつある。