リムレス構造を検討する際、多くの人が抱く最大の懸念が「レンズの欠け」や「ネジの緩み」といった耐久面のリスクだろう。かつてのモデルは、レンズに貫通穴を開けて金属ネジで締め付ける構造が主流だったため、衝撃が穴の周囲に集中しやすく、定期的な増し締めが必要不可欠だった。しかし、現代のハイエンドモデルはこの弱点を克服している。
国内の熟練眼鏡技術者に取材を試みると、驚くべき進化の実態が見えてきた。「現在の主流は、ネジを一切使わない樹脂プラグ圧入式や、弾性チタンワイヤーでレンズを抱き込む構造です。衝撃を受けた際にフレーム全体がしなって力を逃がすため、通常のメタルフレーム以上に破損しにくい設計になっています」。さらに、レンズ素材そのものも耐衝撃性に優れた超高屈折ポリカーボネートやMR樹脂へと進化しており、日常使いで簡単に割れるといった心配は過去のものとなりつつある。