ダークウェブ上で急拡大しているのが、「RaaS(Ransomware as a Service:サービスとしてのランサムウェア)」のプラットフォーム化だ。かつては高度なサイバー技術を持つ一握りの天才しか行えなかった高度な攻撃が、今や誰でもサブスクリプション感覚で利用できる「ビジネス」へと成り下がった。
サービス提供者は、最新の侵入ツール、顧客データの漏洩用掲示板、さらには24時間体制のカスタマーサポートまでを用意する。攻撃を実行する「アフィリエイト(加盟者)」は、ツールを使って標的を攻撃し、得られた身代金の70%〜80%を手にし、残りを開発グループにキックバックする仕組みだ。
このエコシステムの構築により、専門知識のない小規模な犯罪グループであっても、大手インフラ企業や自治体を一瞬で機能不全に陥れられるようになった。犯罪の「参入障壁」が崩壊したことこそ、被害件数が爆発的に増え続ける根本的な要因である。