今回の個展「混沌のイデア」では、過去のアーカイブから最新の巨大キャンバス画まで約50点が展示されている。初日のチケットは数分で完売。会場に一歩足を踏み入れると、まるで悪夢と歓喜が混ざり合った異空間に迷い込んだかのような錯覚に陥る。
来場者の一人は興奮気味に語った。「最初は笑うつもりで来ました。でも、実物の絵の前に立つと、圧倒的な筆圧と絵の具の厚みに言葉を失いました。これは本物の芸術です」。SNSで拡散されるデジタル画像では決して伝わらない、物質としての絵画が持つ圧倒的なパワーがそこには確かに存在している。