豆まきで使用する豆の種類も、日本全国を一括りにはできない。北海道や東北、北陸、九州の一部地域では、炒り大豆ではなく「落花生(ピーナッツ)」を殻ごと撒く風習が根強く定着している。雪の多い地域では地面に落ちた豆を回収しやすく、殻がついているため衛生的に食べられるという生活上の利便性から生まれた合理的な工夫だ。
落花生を使う地域での「豆の数」の数え方には、殻の数を自分の歳+1個と数えるパターンと、殻を割って中の実の数を数えるパターンが存在する。厳密な決まりはなく、各家庭の伝統に合わせて受け継がれている。これに対して関東や関西をはじめとする多くの地域では、伝統的な炒り大豆が今なお主流であり、香ばしい大豆の香気が節分の夜を彩る。