2000年のメジャーデビュー曲『Mysterious Eyes』で鮮烈な印象を残したGARNET CROWだが、彼らの評価を不動のものとしたのは間違いなく2002年のシングル『夢みたあとで』だった。大人気アニメ『名探偵コナン』のエンドテーマとして起用されたこの楽曲は、オリコンチャートで最高6位を記録し、バンド史上最大のヒット作となった。
この名曲の裏には、中村由利による緻密な作曲アプローチが存在した。彼女が紡ぐ哀愁に満ちた旋律に、作詞を担当するAZUKI七が静謐で退廃的な言葉をのせ、キーボードの古井弘人が壮大なトラックへと昇華させる。さらに岡本仁志のエモーショナルなギターが加わることで、唯一無二のサウンドが生み出された。当時の制作現場を知る関係者は「彼女はスタジオで何度もコード進行とメロディの微調整を繰り返し、一切の妥協を許さなかった」と明かす。アニメソングという枠組みを超え、一つの純粋な音楽作品として時代に刻まれた瞬間だった。