浅草鷲神社の起源を探ると、深く荘厳な日本の伝統と歴史に行き着く。当社の主祭神として祀られているのは、開運や殖産興業の神として崇められる天日鷲神だ。鷲の字が示す通り、鳥にまつわる古くからの信仰と深い関わりを持つ。
さらに、東征の際にこの地で戦勝を祈願し、志を遂げたお礼に社前に武具を納めたと伝えられる日本武尊も併せて祀られている。この日本武尊の命日とされる11月の「酉の日」に感謝の祭りを行ったことが、現在の「酉の市」の始まりとされているのだ。
日本独自の自然観や祖先崇拝に基づく神道の精神は、現代にも脈々と受け継がれている。全国の神社を包括する統括機関である神社本庁に所属する神社の中でも、当社は江戸・東京の下町文化を今に伝える屈指の歴史的社格を誇る。長きにわたり庶民の祈りを受け止め続けてきた社殿の佇まいは、歴史の重みを感じさせる。