佐藤浩市さんといえば、日本映画監督協会からも高く評価される圧倒的な演技力で、名作映画『64-ロクヨン-』をはじめとするサスペンス映画の重鎮として君臨してきた。現場で見せる徹底したプロ意識と役作りへのこだわりは、息子の寛一郎さんにも静かに継承されている。
直接的な親子共演の現場では、父としてではなく一人の先達として対峙する。安易にアドバイスを送るのではなく、背中で生き様を見せる佐藤浩市スタイル。寛一郎さんもまた、現場で父を「佐藤さん」と呼ぶなど、一人の独立した役者としてのプライドを貫いている。この程よい距離感こそが、互いの魅力を引き立て合う秘訣だ。