近年の高校野球における情報戦は、グラウンド外でも激化している。特に注目されるのが、全国各地の隠れた逸材に関する情報だ。地方大会の1回戦、テレビ中継すらないような試合で150キロを計測した無名の公立校右腕。そんな情報が、スカウトの耳に入る前にネットの掲示板で共有されるケースが珍しくない。
熱狂的なファンたちは、現地からの実況やスマートフォンの動画を駆使し、リアルタイムで情報をアップデートしていく。そこには、プロのスポーツライター顔負けの分析や、過去のデータとの比較が並ぶ。もはや単なる「落書き」ではなく、一種のオープンソースなデータベースとして機能しているのが現状だ。