デジタルな人間関係で最も頻繁に発生する誤解が、「ミュート」と「ブロック」の混同だ。結論から言えば、両者の違いは「相手への影響と可視性」にある。
ブロックは繋がりの完全な遮断を意味し、相手側からもプロフィールが見えなくなったりメッセージが届かなくなったりするため、関係性の拒絶として相手に伝わりやすい。一方でミュートは、自分の画面上で相手の発言や通知を隠すだけの「一方的なフィルター」だ。相手の画面には何の変更も生じず、メッセージの送信や投稿の閲覧も通常通り行える。相手に通知されることもないため、波風を立てずに距離を置きたい場面で絶大な効果を発揮する。
例えばLINEでは、グループチャットの通知だけを消す「通知オフ」がこれに当たる。X(旧Twitter)やInstagramでは、フォローを外すことなく特定のユーザーのポストやストーリーズをタイムラインから消去できるため、義理で繋がっている知人や、一時的に投稿が激しくなったアカウントへの対処として重宝されている。