ファッション業界のみならず、アパレル・家具インテリア業界 全体においても、この旗艦店が果たした役割は極めて大きい。運営を手がけるのは、数々のヒットブランドを世に送り出してきた 株式会社アダストリア だ。同社は服を売るだけの従来の店舗形態から脱却し、「雑誌を編集するようにショップをつくる」というコンセプチュアルな手法を確立させた。
この場所は単なる衣料品店ではなく、ライフスタイルセレクトショップ の完成形として位置づけられている。1階から2階へと続く開放的な吹き抜け空間には、ヴィンテージ加工を施したダイニングテーブルやインダストリアル調の照明、生活を彩る小物が無造作かつ計算し尽くされた配置で陳列されている。洋服を選びに来た客が、気づけば自室のインテリアコーディネートに思いを巡らせている——そんなシームレスな購買体験こそが、従来のセレクトショップと一線を画す最大の理由だ。