本作の人気の根底にあるのは、漫画家・宮城理子が描く洗練されたキャラクターデザインと、少女漫画特有の緻密な心理描写だ。『マーガレット』で長期連載された本作は、過酷な運命に立ち向かう主人公・東雲メイと、彼女を命がけで守る執事・柴田理人の絆を描き、世の女性たちの心を掴んで離さなかった。
その人気を決定づけたのが、フジテレビ系列で放送された実写TVドラマ化である。水嶋ヒロが演じた理想的な執事姿と、榮倉奈々が見せた健気で愛らしいヒロイン像は、視聴者に強烈なインパクトを残した。ドラマ版のヒットによって原作マンガの売り上げも爆発的に跳ね上がり、少女漫画界における金字塔としての地位を揺るぎないものにした経緯がある。