多くの親が「GPSを持たせているから安心」と口にする。しかし、実際の捜索現場では、その過信が命取りになるケースが相次いでいる。近年のGPS端末は精度が向上したものの、地下街や高層ビル群の谷間、あるいはコンクリート製の建物内に入ると、位置情報の更新がピタリと止まる。
さらに懸念されるのが、悪意ある第三者による端末の即時破棄だ。連れ去りが発生した際、犯行グループが最初に狙うのはスマートウォッチやランドセルに付けられた発信機である。これらが道路脇に捨てられた時点で、デジタルの足跡は途絶え、捜査は一気に困難を極めることになる。