都内のIT企業に勤める女性(26歳)は、先日行われた合コンの帰り際、男性から家まで送る提案をされた時に強い拒絶感を覚えたという。「最寄り駅までならまだしも、マンションのエントランスまで来られるのは恐怖でしかない」と彼女は語る。オートロックがあっても、住んでいる部屋の階数や位置が知られてしまうリスクがあるからだ。
かつては「紳士的な振る舞い」とされていた行動が、今や「防犯上のリスク」として捉えられる。このギャップは、単なるジェネレーションギャップにとどまらない。ストーカー被害のニュースが日常的に流れる現代社会において、自分の身を守るための自己防衛本能が、かつての「マナー」を上書きしているのだ。