現在、全世界の映画館を熱狂させている『劇場版「鬼滅の刃」無限城編』三部作。そのクライマックスへと向かう怒濤のストーリー展開の中で、上弦の陸が残した影響は色濃く漂っている。
獪岳と善逸の宿命の決着は、物語における「継承と破滅」の対比を最も鮮烈に描き出した。師である桑島慈悟郎の死を背負い、自らの型「漆ノ型 火雷神」を編み出した善逸の成長は、上弦の陸という歪んだ鏡が存在したからこそ到達できた境地だ。また、無限城という異空間での戦闘における作画クオリティと演出の凄まじさは、かつて遊郭編の「陸」戦で打ち立てられた映像美の到達点を、さらに更新し続けている。