夏の甲子園や花火大会と並び、日本の夏を象徴する風物詩となった『サマーウォーズ』の地上波・ネット配信。健二が鼻血を流しながら世界を救う最後の瞬間、視聴者が一斉にスマホやキーボードを叩く行為は、一種の現代の祭礼(フェスティバル)と化している。
心理学者によれば、このシンクロニシティ(同調性)は、現代人が抱える孤独感の裏返しでもあるという。バラバラの場所にいながらにして、同じ瞬間に同じ祈りを共有する。あの凄まじい熱量は、個々のデバイスに分断された私たちが、本能的に求めている「一体感」の現れなのかもしれない。