取材班の問いかけに対し、現場を指揮する保育士・園長は静かに、しかし情熱を込めて語った。「私たちが目指すのは、大人が決めた枠組みに子どもを当てはめることではありません。子ども自身が問いを持ち、自分で考え、仲間と対話しながら解を見つけ出す環境を創ることです」。
一斉指示による行動を極力減らし、自由選択の時間を多く設ける指導スタイルは、幼児教育・保育業界のなかでも先進的な取り組みとして知られる。遊びのなかで生じる小さな衝突や失敗を排除するのではなく、子ども同士の話し合いを温かく見守る姿勢が、自己肯定感と社会性の両立を可能にしている。