商船学科、情報工学科、電子機械工学科——。この3学科の境界線が、良い意味で曖昧になりつつあるのが現在の弓削の面白さと言える。商船学科の学生がPythonを書いて航海データを解析し、情報工学科の学生が実習船に乗って洋上IoT機器の通信負荷をテストする場面も日常茶飯事だ。
現場を知らないシステムエンジニアが作ったシステムは、荒天の海では役に立たない。逆に、ITを知らない航海士は最新船の性能を引き出せない。両方の言語を話し、両方の痛みがわかるエンジニア。それこそが、今まさに世界中の海運・物流プラットフォーマーが喉から手が出るほど欲しがっている人材像なのだ。