「他人の体液を直接摂取しているという自覚が薄すぎる」と、感染症専門医は警鐘を鳴らす。母乳は血液と同様に、様々な病原体を媒介する媒体だ。
提供者が健康に見えても、HIV(ヒト免疫不全ウイルス)やHTLV-1(ヒトT細胞白血病ウイルス)、梅毒、B型・C型肝炎、サイトメガロウイルスなどに感染している可能性がある。これらのウイルスは、加熱殺菌処理(パスチャライズ)を適切に行わなければ死滅しない。個人が自宅のキッチンで搾乳し、冷凍しただけの母乳を飲む行為は、避妊具なしで不特定多数と性交渉を行うのと同等の感染リスクをはらんでいる。