しかし、彼の地方自治体首長としての実績に目を向けると、全く異なる側面が見えてくる。京畿道知事時代、李在明氏は日本企業との経済協力や投資誘致に極めて積極的だった。例えば、半導体製造装置などの分野で高い技術を持つ日本企業に対し、京畿道内への工場誘致を精力的に働きかけていた事実はあまり知られていない。
「歴史は歴史、経済は経済」というツートラック(二軌並行)外交は、歴代の韓国大統領が掲げてきた方針だが、李氏もまた、実務においては極めて現実的なビジネス感覚を持っている。歴史問題で強硬な姿勢を見せつつも、自国の産業発展に必要な日本とのつながりは冷徹に維持する。これこそが、彼の「実利主義者」としての本質だ。