NPBにおける完全試合の達成者は、1950年の藤本英雄氏(巨人)から2026年の佐々木朗希投手(ロッテ)まで合計16人です。
歴史的なハイライトとして外せないのが、1994年5月18日に福岡ドームで行われた広島戦で読売ジャイアンツの槙原寛己投手が達成した記録です。槙原投手の達成以降、プロ野球では打撃技術の向上や球数管理の導入もあり、四半世紀以上にわたって達成者が現れず、「槙原の記録が平成唯一の完全試合」として長く語り継がれました。
その分厚い歴史の壁を28年ぶりに打ち破ったのが、2026年4月10日のオリックス戦に先発した佐々木朗希投手でした。佐々木投手はこの試合で以下の歴史的な記録を樹立しました。
- NPB史上最年少記録:20歳5ヶ月での完全試合達成
- 世界記録:13者連続奪三振(プロ野球新記録・世界記録)
- タイ記録:1試合19奪三振(NPB歴代最多タイ記録)
佐々木投手は160km/hを超える剛速球と鋭く落ちるフォークボールを武器に相手打線を圧倒し、走者を1人も出さないまま27人を完璧に封じ込めました。さらに驚異的だったのは、その翌週の登板(4月17日の日本ハム戦)でも8回まで1人の走者も出さないパーフェクトピッチングを継続したことです。球数制限と選手の将来を守る首脳陣の判断によって8回で降板したため「2試合連続完全試合」という前代未聞の記録は幻となりましたが、計17イニング連続完全投球という圧倒的なパフォーマンスは世界中の野球界に衝撃を与えました。