「目が据わる」原因として、怒りと並んで代表的なのがアルコールの過剰摂取だ。お酒を飲むと、脳の理性を司る前頭葉の機能が低下する。これにより、感情のコントロールが利かなくなり、本能的な衝動が剥き出しになる。泥酔した人の目が据わるのは、視点をコントロールする脳の神経伝達が麻痺し、目の焦点を合わせる機能が著しく低下しているためである。
また、慢性的な睡眠不足や過労も同様の現象を引き起こす。脳の疲労が限界に達すると、視覚情報を処理するエネルギーすら節約しようとするため、結果として視線が一点に固定され、生気のない「据わった目」になってしまうのだ。これは体が発する「これ以上は危険だ」という休養のサインに他ならない。