不動産業界の闇を語るうえで避けて通れないのが、過去に社会問題となった「かぼちゃの馬車事件」だ。サブリース賃料の保証を謳い、知識のない会社員らをターゲットに過剰な債務を負わせたこの事件は、不動産投資の危うさを決定づけた。
この問題の本質は、不動産業者だけでなく金融・住宅ローン業界側にも存在していた。審査書類の改ざんや資産価値の水増しが組織的に行われ、本来であれば融資が下りないはずの案件に多額の資金が流れていた事実は、金融庁や国土交通省をも動かす大問題へと発展した。
現在でも、類似の手法を用いた不正融資疑惑は形を変えて潜んでいる。表面的な高利回りに目を奪われ、不透明な融資スキームに乗っかってしまうリスクは常に存在する。過去の大事件から得られた教訓は、今なお風化させてはならない。