大学卒業後、彼女が選んだのはメディアの裏方としての道だった。関西の主要テレビ局に入社し、制作現場でADやディレクターとしてのキャリアを積む。華やかなスポットライトを浴びる側から、それを演出する側へ。このドラスティックな転身が、彼女のプロフェッショナルとしての視点をさらに鋭くした。
テレビ制作の現場は過酷そのものだ。徹夜の作業や急なトラブル対応が日常茶飯事の世界で、彼女は持ち前のタフさとクリエイティビティを発揮していった。エンターテインメントがどのように作られ、どうすれば人々の心に届くのか。現場で叩き込まれたその審美眼は、現在の彼女の静かながらも確固たる佇まいに色濃く反映されている。