彦根といえば、幕末の大老・井伊直弼の存在を外すことはできない。NHK大河ドラマなどでも繰り返し描かれてきた激動の幕末史において、彦根藩の文化や茶の湯の心得は現代にも深く息づいている。「清水屋製菓舗」が生み出す数々の伝統和菓子・観光銘菓は、まさにそうした藩政時代の高雅な茶道文化と職人の気概をそのまま現代に受け継いだ逸品だ。
直弼公が愛した茶の湯「一期一会」の精神。その美意識が、ひとつひとつの和菓子の造形や上品な甘さに反映されている。歴史のロマンに思いを馳せながら味わう一口は、単なる観光土産の域を超えた深い感動を口中に広げてくれる。