赤羽が全国区の知名度を得た背景には、カルチャーシーンからの強烈なスポットライトがある。漫画家・清野とおる氏のエッセイコミックを原作としたドラマ『山田孝之の東京都北区赤羽』は、この街の混沌とした魅力を鮮烈に描き出し、若年層やサブカルチャーファンが一挙に押し寄せる契機となった。
さらに酒場文化の第一人者である吉田類氏の『吉田類の酒場放浪記』をはじめとするテレビ番組の露出も拍車をかけた。1,000円でべろべろに酔えるという、いわゆる「せんべろ」の聖地としてのブランディングは、メディアの拡散力と街が本来持つ個性が奇跡的に噛み合った結果なのだ。