武道館の構造的な最大の特徴は、巨大な摺り鉢状の建築設計にある。アリーナ席、1階席、2階席という3層構造になっており、横に広い現代的なアリーナ会場に比べて舞台までの距離が驚くほど近い。
2階席の後方列であっても、他の2万人規模のアリーナ施設に比べれば圧倒的にアーティストの存在感を近く感じられる。急勾配のスタンド席ゆえに、前の人の頭で視界が遮られにくいのも魅力だ。ただし、2階席の最上部は傾斜が急であるため、高所恐怖症の人には少々スリリングな空間となる。この密度の高さと視界の良さこそが、限られたキャパシティでありながら武道館ライブが熱狂的と言われる所以である。