かつては週刊誌のスクープ写真でしか見られなかった親子のプライベートが、今や本人たちの手によって日常的に発信されている。YouTubeでのドライブトークや、TikTokでのダンス動画。そこにあるのは、芸能人としての顔ではなく、どこにでもある「普通の親子」の空気感だ。
この親近感こそが、現代の視聴者、特にZ世代やα世代の心を掴んでいる。完璧に作り込まれたテレビ番組よりも、実家でだらだらと話す親子の会話の方が、圧倒的なエンゲージメントを生む。メディアの主導権がテレビから個人の手に移ったことの、最も分かりやすい象徴と言えるだろう。