今年のメンズフィジーク・オープンクラスは、まさに新旧交代の嵐だった。これまで表彰台の常連だったベテラン勢を抑え、ステージ中央で一際異彩を放っていたのが、今年彗星のごとく現れた20代前半の若手選手だ。彼の武器は、肩からウエストにかけての極端なVシェイプ。バックポーズでの広背筋の広がりは、観客席の後方からでも一目でわかるほどの立体感だった。
「絞り」の甘さが命取りになるこの大会で、彼は皮膚一枚の薄さまで脂肪を削ぎ落としてきた。ステージの照明を浴びて浮き出る血管と、彫刻のような腹筋群。審査員たちが何度もファーストコールで彼を中央に呼び寄せたことからも、その完成度の高さがうかがえる。