グローバルな視点に目を向けると、黒ハートは日本のSNSとは異なる文化的・歴史的背景を持っています。Unicodeに正式採用された2016年以降、欧米圏のネットスラングにおいて黒ハートは以下のような特定のニュアンスで流通してきました。
海外における代表的な意味合いの一つが、「ダークユーモア(皮肉やブラックジョーク)」への共感です。不条理な出来事や自虐的な投稿に対して、冷笑的かつ親愛を込めたリアクションとして黒ハートが添えられます。また、ゴス(Goth)文化やオルタナティブロックを愛するコミュニティでは、既存の価値観への反逆や孤独感を象徴するマークとしても愛用されています。
もう一つ見逃せないのが、「喪に服す(哀悼・追悼)」の意思表示です。悲しい事件や著名人の訃報に際し、特定宗教のシンボルを用いずに深い悲哀や祈りを捧げる表現として、「R.I.P.(安らかに眠れ)」の文言とともに黒ハートが選ばれる場面が多く見られます。