当時の写真を見返すと、言葉を失う。切れ上がった涼しげな目元、すっと通った鼻梁、そして何よりも、日本人離れした抜群のスタイル。179センチの長身は、当時の日本人男性としては際立って高かった。着物を着こなした時の肩のラインの美しさは、歌舞伎界のプリンスたちすら嫉妬するレベルだったという。
テレビ画面に彼が映るたび、お茶の間の女性たちの視線は釘付けになった。しかし、本人は己の美貌に甘んじることを良しとしなかった。むしろ、その甘いマスクが役者としての幅を狭めるのではないかと葛藤していた形跡すらある。泥臭く、泥にまみれる役を求めていた時期でもあった。