スポーツニュースのあり方を一変させたことも見逃せない。「プロ野球1分勝負」に代表されるテンポ感あふれる編集と、特定の劇的な瞬間に焦点を当てる演出は、野球ファンならずとも引き込まれる魅力を持っていた。さらに、ダイオキシン問題をはじめとする環境報道や、原発問題への早期からのアプローチなど、社会の関心を一気に特定のテーマへと向かせる「アジェンダセッティング」の能力は群を抜いていた。
一見すると無関係に見える娯楽性と深刻な社会問題を、ひとつの番組というパッケージの中で絶妙にブレンドする。この高度な編集権の行使こそが、毎夜お茶の間をテレビの前に金縛りにした秘密である。