人手不足の波は、深夜営業のあり方を根底から塗り替えた。都心部を中心に急増しているのが、最先端の調理ロボットを導入した「スマート無人ラーメン店」だ。
タッチパネルやスマートフォンで注文と決済を済ませると、厨房奥のアーム型ロボットが滑らかに動き出す。麺を正確な時間で茹で上げ、寸分の狂いもなく湯切りを行う。丼に注がれるスープの温度は常に90度。わずか2分足らずで、出来立て熱々の一杯が受け取り口に運ばれてくる仕組みだ。
深夜の人件費を極限まで削ることで、高品質な一杯をリーズナブルに提供できる点が最大の利点だ。一方で、常連客からは「店主との何気ない会話や、独特の活気が恋しい」という声も聞かれる。テクノロジーによる効率化と、人が醸し出す温もり。その狭間で、深夜の店舗経営は新しい模索を続けている。