画面上では凄みのある眼光や癖のあるキャラクターで圧倒的な威圧感を放っていたが、カメラが回っていない場所での素顔は驚くほど一途で穏やかな人物だったという。
俳優として同じ道を歩む息子・蟹江一平がバラエティ番組や各種インタビューで明かしたエピソードによると、家庭での父親は常に家族を思いやる温厚な存在であり、役作りのために自宅で鋭い眼光を磨く姿とのギャップが印象的だったと振り返る。
蟹江一平は父の命日や記念の節目ごとに、偉大な先輩であり愛する父親であったその背中について語り継いでいる。役に対して一切の妥妥を許さなかったプロ意識と、家庭で見せた温かい眼差し。その二面性こそが、彼の演技に他者には真似できない人間味と重厚感をもたらしていた原動力なのかもしれない。