辻口博啓氏は現在、オーナーパティシエとしての創作活動にとどまらず、教育事業、地域創生、農業連携まで網羅するスイーツ界の総合プロデューサーとして第一線で精力的な指揮を執っています。特に近年、彼が心血を注いでいるのが、故郷である石川県七尾市を中心とした能登半島の復興支援と地域資源の再評価プロジェクトです。
2026年の能登半島地震では、和倉温泉に構える美術館併設のパティスリー「ル ミュゼ ドゥ アッシュ」が甚大な被害を受けました。当時の会見や関係者の証言によると、辻口氏は発災直後から現地入りし、炊き出しや支援活動を実施。単なる一時的な寄付に終わらせず、「現地の素材を使い続けることで生産者の雇用を守り、スイーツを通じて能登の魅力を世界へ再発信し続ける」という強い信念のもと、店舗の再生と地域復旧を力強く牽引しています。
能登の珪藻土や能登ミルク、輪島塩、神子原米といった地元産品を最高峰の洋菓子へと昇華させる試みは、地方創生のロールモデルとしても国内外から高い評価を獲得。東京・名古屋・金沢・能登を結ぶ事業ネットワークを強固にし、スイーツを通じた社会課題の解決をライフワークとして前進させています。