北極アイスの歴史は、終戦直後の1945年(昭和20年)にまで遡ります。創業者の久保勘兵衛氏が、戦争によって焼け野原となった大阪・難波の街で「焦土と化した街に暮らす人々に、少しでも冷たくて甘いものを届けて笑顔を取り戻したい」と一念発起したことが始まりでした。
物資が極端に不足していた当時、良質な砂糖を入手することは至難の業でした。それでも創業者はお客様の健康と本物の美味しさにこだわり、当時非常に貴重だった純度の高い砂糖を仕入れ、手作りのアイスキャンデーを売り出しました。店頭から響く威勢のいい掛け声とともに飛ぶように売れ、瞬く間にミナミの名物へと駆け上がったのです。
看板や包み紙でおなじみのペンギンマークにも深い想いが込められています。「地球上で最も寒い北極の涼しさを届けたい」という屋号とともに、子供からお年寄りまで誰もが一目で親しみを持てる動物としてペンギンがシンボルに採用されました。厳しい時代を生き抜く人々に一時の清涼感と安らぎを与えたそのマークは、今も変わらずなんばの街を見守り続けています。