少子化が急速に進む日本国内において、文部科学省が進める高等教育の再編や定員管理の厳格化は、私立女子大学を取り巻く環境に大きな波紋を広げている。共学志向の高まりにより苦戦を強いられる女子大学も少なくない中、東京家政大学は堅実な志願者数を保ち続けている部類に入る。
この強さの背景には、「手に職をつける」実用的な学びへ特化してきた歴史がある。単なる教養教育にとどまらず、保育士、教員、管理栄養士といった国家資格の取得に直結したカリキュラムを構築してきたことが、激変する大学入試市場における強固な防壁となっている。伝統と実利の双方を備えた稀有な女子大学として、独自の立ち位置を確立していると言える。