デビュー42年目の節目から段階的に公開されたYouTubeのセルフカバーシリーズは、音楽界に大きな波紋を呼んだ。「TATTOO」「ジプシー・クイーン」「BLONDE」といった代表曲が、ジャジーで落ち着いたアコースティックアレンジによって生まれ変わり、画面の中で笑顔を交えながら歌う彼女の姿が収められていたからだ。
マイクの前で軽やかにリズムを取り、時にチャーミングな表情を見せるその映像は、過去の重厚なイメージや体調不安説を払拭するのに十分だった。何より、ハスキーさと艶やかさを兼ね備えた現在の声質に最適化されたボーカルアプローチは、単なる過去の再現ではなく、完全な「新作」としての強度を誇っている。