ファンの間で最も激しい議論を呼んだのが、ミッションインポッシブル 完結 理由と「これがイーサンハント 最後になるのか」という点です。業界紙『Variety』や『Deadline』の報道によると、制作費が約4億ドル(約600億円)規模にまで膨れ上がった本作に対し、スタジオ側は「シリーズ最高峰のフィナーレ」としてプロモーションを展開したい意向を強く持っていました。これが「シリーズ終了説」の発端となっています。
しかし、当事者たちの発言を丹念に追うと、違ったニュアンスが浮き彫りになります。メガホンを取ったクリストファーマッカリー監督は、海外プレミアの記者会見で「本作はこれまでのイーサンの歩み、そして彼が背負ってきた『犠牲』に対する感情的な集大成である」と認める一方で、「映画が観客に届いた後、物語がどこへ向かうかは誰にも決めつけられない」と含みを持たせました。
さらにトム・クルーズ自身も、かつて豪州メディアの特番インタビューでハリソン・フォードの『インディ・ジョーンズ』を引き合いに出し、「彼が80歳まで現役で演じ続けたように、自分もその年齢になるまでイーサン・ハントを演じ続けたい」と語った経緯があります。つまり、本作が「1996年から紡がれてきた巨大な因縁(第1章から第8章)の終止符」であることは間違いありませんが、イーサンという不屈の魂がスクリーンから完全に消え去ることを意味してはいないのです。