物語の転換点となったサンドイッチの袋の取り違え事故。あの日常のちょっとした掛け違いから、平穏を装っていた杜王町の闇が突如としてあばかれることになった。彼は意図せずして、町の静かな潜伏者であった吉良吉影の領域に足を踏み入れてしまう。
このエンカウントは、単なるバトルの開幕を意味していなかった。『ジョジョ』第4部が描こうとした「静かな日常に潜む異常性」が、一気に暴力を伴って炸裂した瞬間である。何の罪もない一人の少年が害される不条理さは、当時の読者に強烈な衝撃を与えると同時に、作品全体の緊張感を一気に最高潮へと引き上げた。