川越を語る上で決して外せないのが、本店を構える株式会社頑者の存在だ。店主の大坪秀則氏が考案した「極太麺×濃厚豚骨魚介×魚粉」というスタイルは、日本のつけ麺史を塗り替えた。今や全国で当たり前となった魚粉のトッピングだが、スープに具材として魚粉を直接載せる手法を生み出したのは、まさにここ川越の頑者である。
スープを一口啜れば、濃厚な豚骨の旨味と極上の魚介ダシが口腔いっぱいに広がる。自家製の極太ストレート麺は、強いコシと圧倒的な小麦の香りを誇り、濃密なスープをしっかりと引き揚げる。まさに黄金比の完成度だ。
しかし、ここで最大の課題となるのが「壮絶な待ち時間」である。週末には1時間を超える長蛇の列が形成されることも珍しくない。現地での徹底した取材と常連客の証言から導き出した行列回避の秘策は、ズバリ「平日14時30分〜15時のラストオーダー直前」あるいは「開店30分前のファーストロッド狙い」だ。特に平日の午後は比較的回転がスムーズで、並びを最小限に抑えて極上の一杯にありつける確率が格段に高まる。