初公開当時、シドはおもちゃを痛めつける冷酷無比な悪魔のように描かれ、観客から強烈なヒール役として嫌悪されました。しかし、作品を客観的に見返した大人たちの間では「シドは決して悪くない」という擁護論が急速に支持を集めています。
シドがおもちゃを分解・再構築していた根本的な動機を整理すると、以下の事実が浮かび上がります。
まず大前提として、人間界において「おもちゃに自我や生命がある」と知る者は誰もいません。シドにとって人形やプラスチックの玩具は、ただの「物」に過ぎませんでした。市販の既製品に満足せず、パーツを組み換えて新たな怪獣やサイボーグを自作する行為は、好奇心旺盛な子どもによく見られるクリエイティブな工作の一環です。
ロケット花火でおもちゃを爆破した行為も、子ども特有の過激な悪戯や破壊実験の範疇を出るものではありませんでした。決して「命を苦しめよう」とした悪意ではなく、単に無機物をカスタマイズして遊んでいただけなのです。