「福祉用具に見られたくない」というシニア世代の本音に寄り添うように、プロダクトデザインの美学も一新された。北欧家具を思わせるミニマルなフォルム、落ち着いたアースカラーのバリエーション、レザー調のグリップハンドルなど、街の景観やカフェの雰囲気に自然と同調するアイテムが市場を席巻している。
機能性と意匠性の両立は折りたたみ構造にも現れている。ワンタッチでスリムに自立折りたたみが可能な設計は、狭い玄関スペースや自動車のトランクへの収納を極めて容易にした。スーパーマーケットの買い物かごをそのままセットできるバスケット構造や、歩行途中で安全に腰掛けられるクッション性の高いシート構造など、生活の細部を計算し尽くした設計が評価を集めている。