マリネ液の活躍の場は魚介類だけにとどまりません。常備菜としての野菜料理や、主菜となる肉料理の仕込みにも絶大な威力を発揮します。
冷蔵庫の余り野菜を活用する簡単な野菜マリネでは、「温かい状態で漬ける」のが鉄則です。パプリカ、ズッキーニ、ナス、キノコ類などをフライパンで香ばしく焼き、熱々のうちにマリネ液に浸すと、浸透圧の働きで短時間でも中心まで味が染み渡ります。トマトやキュウリなどの生野菜を使う場合は、種を取り除いて余分な水分を抜いてから和えると味がぼやけません。
一方、パサつきがちな鶏むね肉やササミを劇的にジューシーにするのが鶏肉の漬け込み用マリネ液です。お酢に含まれる有機酸が肉の筋繊維を分解して保水力を高め、オイルが表面をコーティングして加熱時の水分蒸発を防ぎます。基本の配合にすりおろしニンニクやタイムなどのハーブを加え、ジッパー付き保存袋で30分〜半日ほど漬け込んでからソテーすれば、驚くほど柔らかくジューシーな仕上がりを実感できます。