「思い立ったが吉日」に続きはある?「その日以降は凶日」の真相と語源

「思い立ったが吉日」に続きはある?「その日以降は凶日」の真相と語源

「思い立ったが吉日」に続きはある?「その日以降は凶日」の真相と語源とはどんな影響があるのか? 背景や要点を丁寧に紐解いて紹介します。

ネット検索やSNSの投稿で頻繁に見かける「思い立ったが吉日、その日以降は全て凶日」という言い回し。一度耳にすると脳裏に焼き付く強烈なインパクトを持っていますが、結論から言えば古典文学や公的な辞書にそのような続きの記録は一切存在しません。

国立国語研究所や主要な古語辞典、近世上方語の資料をいくら紐解いても、見出されるのは「思い立ったが吉日」という単一の句のみです。では、なぜこの不穏な後半部分がまことしやかに語り継がれるようになったのでしょうか。

発端を調査すると、週刊少年ジャンプで連載された人気漫画『トリコ』(島袋光年作)の主人公が発したセリフ「思い立ったが吉日なら、その日以降はすべて凶日」が極めて大きな契機となっています。作品内で描かれた「決意した瞬間を逃せば、情熱は冷め、状況は悪化の一途をたどる」という鬼気迫る覚悟が読者の共感を呼び、やがてインターネットミームとして定着。いつしか「昔のことわざには実は怖い続きがあった」という都市伝説へと変貌を遂げたのが真相です。

落語の小噺や狂言の舞台において、演者が客席を笑わせるために「思い立ったが吉日、思い立たぬ日は凶日」といった地口(言葉遊び)を挟む演出は散見されます。しかし、それらはあくまで芸の上の脚色であり、教訓としての原典ではありません。とはいえ、「今日やらなければ好機は二度と訪れない」という警告として解釈すれば、心理的な真実を突いた秀逸な派生表現であるとも評されています。

森 瞳
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森 瞳

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