事件発生から長い年月が経過した現在も、群馬県警察の特別捜査本部には今なお情報が寄せられ続けている。捜査の要となっているのが、警察庁傘下の科学捜査研究所による最先端の物理・情報解析だ。防犯カメラに映った映像のコマ送り分析にとどまらず、当時の音響データや背景の微弱な光の反射までをも解析対象とし、現場に存在した未知の第三者を検出する試みが続けられている。
2010年の刑事訴訟法改正によって成立した殺人・誘拐等の重大事件に対する公訴時効特例は、この事件においても大きな意味を持つ。時効という逃げ切りが許されない構造が作られたことで、最新の科学捜査手法がアップデートされるたびに、いつでも過去の証拠を再検証できる態勢が整った。群馬県警察は、わずかな手がかりであっても最新技術で読み解けば決定的な打撃を与えられるとし、粘り強い捜査を続けている。