日本における「喋り続けるエンタテイナー」の原点を辿ると、必ず行き着くのが吉本興業をはじめとする伝統的なお笑い・コメディの舞台だ。なかでも明石家さんまに代表されるレジェンドたちは、数千人の大観客を前にただマイク一本で立ち続け、言葉の波で会場を丸ごと支配してきた。
彼らが築き上げたトークスタイルは、単なる口数の多さではない。相手の反応をコンマ数秒で察知し、瞬時に次の話題へ跳躍する圧倒的なレスポンス速度にある。伝説的なラジオパーソナリティたちが深夜放送で培った「リスナーとの1対1の親密感」と、テレビの大型トーク番組で求められる「爆発的な笑い」。この二つが融合したことで、現代の「喋り手」たちが活躍する土壌が完璧に整ったと言えるだろう。