かつてエンターテインメント業界では、障害を持つ役柄を健常者の俳優が演じる「障害演技」が一般的であった。しかし、近年の世界的な潮流として、「オーセンティック・キャスティング(当事者配役)」の重要性が強く主張されるようになっている。
骨形成不全症を含む身体的特性を持つ役柄に対して、実際の当事者俳優をキャスティングする動きはハリウッドをはじめ日本でも増えつつある。これにより、画面に映し出される身体の動きや車いすの扱い、日常生活の細やかなリアリティが格段に増し、作品自体の深度が深まるという効果を生んでいる。
単に「多様性配慮のための起用」ではなく、その人物しか持っていない独特のプレゼンスや表現力が評価され、主役や重要なバイプレイヤーとして抜擢されるケースが増えていることは、エンタメ界の成熟を物語っている。