皇室のおせち弁当とは?宮内庁の伝統料理と御用達重箱の真相

皇室のおせち弁当とは?宮内庁の伝統料理と御用達重箱の真相

皇室のおせち弁当とは?宮内庁の伝統料理と御用達重箱の真相について押さえておきたい 事実を厳選して解説いたします。

皇室の正月は、元旦早朝の「四方拝(しほうはい)」や「歳旦祭(さいたんさい)」といった厳粛な宮中祭祀から幕を開けます。これらの神事を終えられた後、天皇陛下や皇后陛下が召し上がるのが、宮内庁大膳課が腕を振るう新春の祝膳です。

一般家庭のように重箱にぎっしりと詰められたおせちとは異なり、皇室のおせち料理の中身は、古式ゆかしい有職故実(ゆうそくこじつ)に基づいた膳立てが基本となります。膳の上には、勝栗、昆布、黒豆といった「御祝肴(おいわいざかな)」をはじめ、串柿や数の子など、古来より縁起が良いとされる簡素ながらも格式高い品々が並びます。

さらに、皇室の正月に欠かせない象徴的な存在が「菱葩餅(ひしはなびらもち)」です。丸い白餅に菱形の紅色に染めた餅を重ね、蜜煮したゴボウと白味噌餡を包み込んだ宮中発祥の伝統和菓子であり、平安時代の「歯固めの儀」を起源としています。雑煮も澄まし仕立てや白味噌仕立てなど、伝統に裏打ちされた滋味深い味わいが受け継がれています。

田中 結衣
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田中 結衣

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。